題「フライトプラン」
(原題"Flightplan")
2005年米 監督:ロベルト・シュヴェンケ 主演:ジョディ・フォスター
媒体:劇場
(あらすじ)
航空会社のエルジン社の設計士だったカイルは、
夫の事故死を機に会社を辞め、ベルリンからニューヨークと向かう飛行機に乗っていた。
それは皮肉にもカイルが設計したジェット機であった。
棺に入り貨物室で眠る夫の遺体と、娘のジュリアと共に乗り込み、
やがて眠りに落ちるカイル。
だが再び目を覚ました時、ジュリアの姿は何処にも見当たらなかった。
必死に探すカイルだが娘は見当たらず、やがて彼女は機長から信じられないことを告げられる。
「娘さんはあなたの夫と共に亡くなっています―」
全ては彼女の妄想だったのか?娘の死を受け入れられないだけなのか?
だが窓に息を吹きかけたとき、小さなハートの落書きが浮かび上がった・・・・
それは確かにジュリアが描いたものだった。娘は生きている、そう確信したカイルは400人以上が乗っているジャンボジェットで、孤独な闘いを始める。
(感想)
いや~母は強し!ジョディ・フォスターの演技が今回も冴え渡ってます。
「パニック・ルーム」もそうでしたが、フォスターは単に強い女性、ではなくて強い母親、を演じるのが凄く巧いですね。
プロットも多少の穴も散見されますが申し分の無いデキで、監督・脚本ともにベテランではないのにこのクォリティ、これからに期待が持てます。
さらに特筆すべきはショーン・ビーンとピーター・サースガード。
この2人の立ち位置が絶妙で、とても効果的に配置されています。2人ともどちらかというと前に出ず抑え目な演技をするので、彼らの存在感をあんな風に演出できるのは凄いですよ~
飛行機という密室の中で繰り広げられる謎めいたストーリー。
手に汗握って最後まで展開が読めない極上のサスペンス、どうぞご賞味あれ。