題「ストーカー」
(原題"One Hour Photo")
2002年米 監督:マーク・ロマネク(兼脚本) 主演:ロビン・ウィリアムズ
媒体:レンタルDVD
(あらすじ)
幸せそのもので何不自由なく暮らすヨーキン家。
家族写真を良く撮る一家はいつも同じ店で写真を現像する。
そこで働く人の良い店員を息子のジェイクは「写真屋のサイおじさん」と呼び慕う。
しかしサイおじさんはそれ以上にジェイクを、そしてヨーキン家を愛していた。
そして彼にとっての理想の家族にほつれが見えたとき、サイの行動も歯止めが利かなくなってゆく・・・
(感想)
日本人も割と写真を撮る方である。
旅行に行くときは必ずといっていいほど使い捨てカメラを買い、
帰ってきたらすぐに写真を現像するために店へ行く。
もしそこの常連で、顔見知りの店員がちょっと代金をサービスしてくれたり、
子供の誕生日にちょっとしたプレゼントをくれたら、あなたはその店員が気に入るだろう。
しかしもしも、その店員にとってあなたと家族が、単なる常連ではなかったとしたら?
彼にとってあなたの家族が、自分もその中に入りたいと思うほど魅力的なものだったとしたら・・・?
「ミセス・ダウト」で子供思いの無邪気な父親を、「奇跡の輝き」で死後もなお愛と信念を貫く男を演じたロビン・ウィリアムズがガラリと雰囲気を変え、常軌を逸した行動に出てしまう写真屋を演じる。
日本でいうところの「まさかあの人があんなことをするなんて・・・」といった感じの人の良い写真屋が、温かい家庭に強い憧れを持ちすぎたが故に辿る末路は、悲しい。
邦題に「ストーカー」とあるが、異常犯罪モノやサイコホラーの雰囲気は無い。
あと、個人的には息子ジェイクの「エヴァ」「シャアザク」といった興味深い玩具のチョイスや、
「ER/救急救命室」で人気のエリク・ラ・サル(ベントン先生)にも注目(笑)。