題「フォートレス 未来要塞からの脱出」
(原題"Fortress")
1993年豪/米 監督:スチュアート・ゴードン 主演:クリストファー・ランバート
媒体:レンタルVHS
(あらすじ)
近未来。人口過密と食糧危機により、産児制限法が制定された時代。
元軍人のブレニックとその妻カレンは国外に脱出しようとしていた。
カレンは身篭っていた。だが二人には死んでしまった一人目の子どもがいた。
なんとしても二人目を産みたい彼らだったが、検問で発見されてしまい、カレンを逃がすためつかまったブレニックは砂漠のど真ん中、地下に建設されたハイテク刑務所フォートレスに送られる。レーザーで仕切られた房は監視下に置かれ、体内に埋め込まれた装置によって規則違反の囚人は苦痛を、警告に従わない場合は内側から爆破されるのだ。
妻も逮捕されフォートレスに居ることを知ったブレニックは、ここからの脱出を計画するが・・・
(感想)
邦題が妙に似合っているB級SF作品。
監督は「フロム・ビヨンド」「ドールズ」といった微妙な作品を世に送り出したS・ゴードン。
結構金がかかっているようで、フォートレスの内部や後半登場する兵士の武器などは意外とよく出来ている。
特に刑務所長の正体とか、刑務所の青写真代わりのホログラムなどのアイテムが未来っぽくてカッコイイ。
優しさを胸に秘めた元軍人で無実の囚人、という主人公はややありがちではあるものの、共に脱走しようとする仲間は個性的。
また二つの困難がほぼ同時に訪れてもう絶体絶命のクライマックスはなかなか珍しいシチュエーション。
面白いB級の要素がしっかり押さえられているなかなかの良作。
レンタルなどで探そうとすると中々見つからないが、
TV放送されていたら、ビデオに録っておくだけの価値はあるだろう。