題「ディープ・ブルー」
(原題"Deep Blue Sea")
1999年米 監督:レニー・ハーリン 主演:トーマス・ジェーン
媒体:レンタルVHS
(あらすじ)
太平洋上に建設された研究施設、アクアティカ。
この中ではアオザメの脳細胞を利用し、人間の老化を防ぐ薬の研究が進められていた。
この研究に投資しているラッセルの前で、研究チームのリーダーであるスーザンらの実験が行われたがその最中に突如サメは暴れ始め、学者の一人ジムの腕を食いちぎってしまう。
このサメたちはスーザンが研究を成功させるために秘密裏に法を犯し、DNA操作を行っていた。その結果サメの知能は高度に進化し、ついにアクアティカからの脱出を企てたのだ。
折りしもアクアティカ周辺はハリケーンに襲われ、嵐の中なんとか救助のヘリにジムを乗せるるが、ヘリは墜落し、ジムの乗った担架がアクアティカの窓を突き破って浸水、研究チームはアクアティカに閉じ込められ、その中を自由に泳ぎまわるサメに狙われることとなった・・・
(感想)
「クリフハンガー」のレニー・ハーリン監督が贈る海洋パニック。
高度に発達した知能を持つ3匹のサメと人間との息詰まる攻防は、サメ映画の代名詞である「ジョーズ」のようなひたすら襲われるという恐怖とはまた違った面白さがある。
聖職者でコックのプリーチャー(LLクールJ)やサメのスペシャリストカーター(トーマス・ジェーン)などのキャラクターも、一捻り効いていて好印象。サメと人間の対決シーンも、ひとつひとつが良く出来ていて新鮮だ。
海洋パニックに食傷気味の方でもイケるのではないだろうか。
サミュエル・L・ジャクソンの使い方が贅沢というかなんというか・・・いやはや。
恐怖映画ではなく、エンターテイメント作品という趣の現代的サメ映画である。