題「フラッド」
(原題"Hard Rain")
1998年米 監督:ミカエル・サロモン 主演:クリスチャン・スレーター
媒体:レンタルVHS
(あらすじ)
インディアナの小さな街、大雨による洪水で川のようになっているハンティングバーグを進む現金輸送車。
町民も避難し、保安官など数人しか残っていないはずだったが、立ち往生した輸送車を強盗が襲う。
相棒のチャーリーを撃たれ、運んでいた現金を持って辛くも逃げ出すガードマンのトム。
強盗一味に追われながらも勇敢に戦い、現金を隠すトムだが、避難命令を聞かずに教会に残っていた女性カレンに見つかり、保安官に突き出されてしまう。
事情を話すが信じてもらえず、隠し場所を聞いた保安官らが現金を確かめに出て行くが、その間もトムは牢に入れられたままだった。やがて水位は上がり、トムは脱出を試みるが、みるみる内に水が牢を満たしてゆく―
(感想)
洪水に強盗にと、色んなものと戦わなけりゃならんスレーターも可哀相だよなぁ。
ありそうでなかった、水没しかけの町を舞台にしたアクション映画。
モーガン・フリーマンやランディ・クエイドら実力派が脇を固め、数こそ少ないものの存在感を放っている人物描写、実際にいそうな普通の人々な感じが非常に良い。
ミカエル・サロモンは撮影クルーなどを経てTVから映画へ、と言う叩き上げの監督だけあって、カメラアングルや音楽、物語の進め方なども安定感がある。
ただの強盗騒ぎかと思いきや、実は結構壮大な計画であった現金強奪。
・・ホント、この映画のスレーターって踏んだり蹴ったりだよなぁ。
夜の闇を疾走する水上バイクなど、中々新鮮なアクションシーン、教会での罰当たりな戦闘ど、迫力のある映画に仕上がっています。
・・・どうでもいいが、原題、そのまんまだなぁ。「激しい雨」だよ?まぁ、洪水って放題もまんまだけどさ。