題「スターリングラード」
(原題"Enemy At The Gates")
2001年米・独・英・愛蘭 監督:ジャン=ジャック・アノー 主演:ジュード・ロウ
媒体:レンタルDVD
(あらすじ)
第二次世界大戦の真っ只中、1942年のソビエト。
陥落寸前の首都スターリングラードでは、物資不足のソ連軍が人海戦術でなんとかドイツ軍に対抗しようとしていた。
その激戦を生き延びた二人の青年。
絶体絶命の状況の中、一発の無駄弾もなく油断しているドイツ兵を斃した射撃の名手ヴァシリと、共産党員の若き将校ダニロフ。
ダニロフは天才的な狙撃の才能を発揮する彼をソ連軍の英雄として報じ、ソ連兵全体の士気を高めることに成功する。
一方その頃、ヴァシリに対抗するためドイツ軍は歴戦の勇士ケーニッヒを送り込む。
(感想)
まず映像が素晴らしい。
少し色あせたような色合いの中に広がる廃墟、そしてスコープ越しに死んでゆく兵士。
ソ連軍という第二次世界大戦では珍しい題材を取り上げ、実在の人物をモデルにエンターテイメントとして仕上げている。
98年の「プライベート・ライアン」にインスパイアされてか、物資不足のソ連軍が銃が行き渡らないために大半の新兵に5発の弾丸だけを渡し、「近くで銃を持ったやつが死んだらそれを使え」と言って戦場に放り出す、そのシーンの迫力。
そしてレジスタンスの女性兵士をめぐってのダニロフとヴァシリの確執を経て、独軍の刺客ケーニッヒ(演じているのはエド・ハリス!)とヴァシリが対決するクライマックス!
「山猫は眠らない」ファンには嬉しい狙撃手映画、そして一般層も楽しめる娯楽作品。