題「ボーン・スプレマシ-」
(原題"The Bourne Supremacy")
2004年米 監督:ポール・グリーングラス 主演:マット・デイモン
媒体:劇場
(あらすじ)
前作から二年後。
自らの過去から逃れ、インドで恋人・マリーと穏やかに過ごしていたボーン。
しかし、未だ戻らぬ記憶の断片、その夢が彼を苦しめる。
そんなある日、二人は何者かに命を狙われる。
危険を察知し逃げようとする二人だが、追っ手の銃弾はマリーの命を奪ってしまう。
辛くも窮地を逃れたボーンはCIAの仕業と見るや、行動を開始する。
一方、ドイツでロシアの政治家の暗殺に関するファイルを情報やから買おうとしたCIAは、
何者かに情報屋と諜報員を殺され、ファイルも奪われてしまう。
現場に残された指紋の主は「ジェイソン・ボーン」。
そして調査を開始した直後、空港にボーンが現れる・・・
(感想)
この快感、まさにSUPREMACY{至高}!
前作で束の間の安住の地を手に入れた二人、彼らの突然の別離から物語はノンストップで進み続ける。前作にも増して原作の設定を所々に挟み込んで原作ファンをニヤリとさせつつ、スピード感あふれる展開と息もつかせぬアクションの連続で観客を飽きさせない映像。
「~アイデンティティ」で「冷戦、ナム、カルロス」といった重要なキ-ワードが抜け落ちていたことから今作からとんでもない暴走を始めてしまわないという杞憂を見事に払拭してくれた。
デイモン扮するボーンはよりダイナミックに、華麗に敵を蹴散らしてゆく。
前作では登場しなかったある名前も今作に出てきて、ニヤリとする。
そしてもちろん!「最後の暗殺者(The Bourne Ultimatum)」も製作が決定したようだ!
原作を超えた・・・とは言わないまでも、大胆なアレンジで映画版ジェイソン・ボーンシリーズを見事構築したデイモン、そしてリーマン達。次はどんな意外なシナリオを用意してくれるのか?
そして、ボーンがついに長い戦いの末に退治する運命はどんなものか?
今から期待が膨らんでたまらない。
是非劇場でカー・チェイスに、ボーンのアクションに酔って欲しいッ!!!
<関連リンク>
[前編・続編]
「ボーン・アイデンティティー」 (第1作)
「ボーン・アルティメイタム」 (第3作)
[リメイク/リメイク元]
「狙撃者」 (同原作からの映画化1回目)